「や、絳攸さま、そんなとこ舐めちゃ…」
思いもしなかったところに舌を這わされて動揺した秀麗は、
腰をくねらせて逃げようとする。
しかし、秀麗の腰をしっかりとつかんだ絳攸の両手がそれを許さない。
「秀麗、こうされるのはいやか?」
あまりに逃げようとするから心配になって聞いてみる。
「だって、そんなところ、きたない……」
「汚くない。秀麗の蜜が出て、甘いぞ。」
「っ、そんなこと、言わないで…」
思ったままを伝えたのに、秀麗は余計に恥ずかしがるばかりだ。
だが、確かに嫌がっていない証拠に、
秀麗の奥からは確かに少しずつ蜜があふれ始めた。
それを味わいながら、絳攸は割れ目の上で鞘に守られた部分へと舌を伸ばす。
最初は鞘ごと。
そして舌で鞘を剥き中の実を味わう。
そんな場所があることすらも知らなかった秀麗は、感じたことのない感覚に慄く。
その様子を見ながら絳攸はその実を一気に吸い上げた。
「っあ、っあ。な、に、そこ。…ダメ、だめぇ。」
そう言いながら秀麗は背を仰け反らせ、
足の指はシーツを掻くように痙攣している。
同時に奥から大量に蜜があふれ出た。
だが、秀麗本人は未知の感覚に驚いたのか、大きく肩で息をしている。
絳攸は一度唇を離すと、秀麗の顔を真上から覗き込み、
落ち着かせるように髪を撫でてやった。
「秀麗?大丈夫か。」
その掌の感覚に、そして優しい声に、秀麗は安心感を取り戻した。
「…大丈夫、です。
でも私ばかり気持ち良くなってしまって、
これでは絳攸さまは楽しくないですよね?」
先ほど未知の感覚を味わったばかりで、恐怖感も抜け切れていないだろうに、
それでも絳攸のことを気遣う。
そんな様子が秀麗らしく、そして愛おしい。
「楽しくないわけない。
秀麗が応えてくれるが嬉しいんだ。
それに少しでも秀麗の負担を減らしたいからな。」
そう言いながらも、絳攸は、自分の我慢の限界が近いことを感じていた。
秀麗もだいぶ潤ってきたようだし…。
だが、いきなりではやはり相当な痛みを伴うに違いない。
そう思いなおし、秀麗に告げる。