「秀麗、指をいれるから、痛かったら言うんだぞ。」
そう言うと秀麗の返事を待たずに、蜜壺へ中指をゆっくりと差し込む。
「っはっ、あっ、ん…」
秀麗は初めての感覚に驚いたようだが、
それでも痛みを訴えることはなく、甘い声を漏らしている。
秀麗のナカは温かく、絳攸の指に絡みついてくる。
その感触を楽しみながら、そっと指を前後に動かしてみる。
「ふぁっ…!」
一段と甘い高い声が響く。
その間にも大量の蜜があふれ出て、
絳攸の手はあっという間にぐっしょりと濡れてしまった。
それを確認して指を引き抜く。
そして秀麗の目を見て問う。
「秀麗、いいか?」
絳攸の問いに秀麗もしっかりと答える。
「はい。絳攸さまを、ください。」
指で多少広げられたとはいえ、
やはり秀麗のそこは未だ開ききっておらず、狭かった。
はやる気持ちを抑えながら、熱く滾った自身をあてがう。
「秀麗、力を抜いて」
少しでも秀麗の痛みが減るように、そう告げる。
そのあとゆっくりと挿入する。
みしみしと音がするのではないかと思うほど狭い内部を、
ゆっくりゆっくり割り裂いて進んでいく。
秀麗は痛みに耐えているのだろう。
シーツを握りしめ、堅く目を閉じている。
どうしても気になって声をかける。
「秀麗、大丈夫か?」
「こ、ゆうさま、だい、じょ、ぶ」
呼吸を乱しながら必死に絞り出した言葉。
絳攸を気遣わせないように言っているのは明白だ。
だがその心遣いを無駄はしたくない。
「秀麗、俺につかまっていろ。」
絳攸はそう告げると、秀麗の腕をとり、自らの背中へと回させる。
「痛かったら、俺に爪立ててもいいからな。」
そう告げると、一気に貫いた。
ずるっという鈍い感触がしたのと同時に痛みをこらえる秀麗の悲鳴が響いた。
意図しての事ではないのだろうが、
秀麗はきゅうきゅうと絳攸を締め付けてきて、
絳攸は今にも達しそうになってしまう。
なんとか堪えながら、秀麗に声をかける。
「秀麗。痛くさせてすまなかった。大丈夫か?」
問いかけながら気づいた。
秀麗の瞳にうっすら涙が浮かんでいる。